お取引先の社長から、「トランプ次期米大統領はリベタリアンなんだよね」と教えられた。恥ずかしながら、「リベタリアン」という言葉を知らなかったので、早速、インターネットで調べてみた。
①リベタリアニズムを信奉するのがリベタリアンである。
個人的な自由、経済的な自由を重視する政治思想で、完全自由主義、自由至上主義、自由意志主義と訳される。自分のことは自分で、という完全自治を標榜し、自身の身体や財産は自分のものであり、徴兵制度や税の徴収は国家による個人の自由の侵害であるとする。よって、福祉制度や徴税による富の再配分には反対の立場。凄まじい思想だと思うが、シンプルで分かり易い。
②トランプさんの意外な決断。
彼が出演していたアメリカの人気TV番組「アプレンティスショー」で、高卒の起業家と一流大学卒のエリート・グループを競い合わせるという企画があったらしい。これに負けると、負けたチームから一人クビにしなければならないのだが、その決断を任された際、彼は保身のために同じチームの女性を攻撃した性格の悪い黒人女性ではなく、攻撃を受けながらも何ら反論、反攻しなかった女性をクビにしたとのこと。この意外な決断から、彼は人種、性別、宗教、常識よりも、勝負に挑むこと、それに勝つこと、そのための執念を持つことを重要視しているという指摘があった。説得力があるように思う。
③日本への影響は?
そういう思想からすると、人工的な金融緩和を行うFRBに批判的なのは良く分かるし、利上げの断行を支持するのも頷ける。又、NATOや日米安保条約に対する批判的なコメントも理解できる。自分のことは自分で、というリベタリアニズムからすれば、日本もEU諸国も安全を脅かす存在に対しては自ら対処せよということだろう。EUにはロシアの、日本には中国や北朝鮮の示威行動が増えるように思う。そういう意味では、「自立」について考えさせられる一年になるのではと思う。