同志社vs東海大のゲームを秩父宮で観た。結果から言うと完敗で、攻守ともに東海大に圧倒された。大学生同士の対戦で、秩父宮の応援は多分、同志社の方が多いし、接戦に持ち込めればチャンスはある・・・そう考え、「ゲームの見どころ」も書いたが、実力差があったことを認めるべきだ。又、秩父宮では「ゲームの見どころ、読ませてもらったよ。今日は期待してる」と何人かの方に声を掛けられたが、心からお詫びしたい。

 

明らかに、キックオフから同志社には硬さが見られた。続けて3トライ(3ゴール)を奪われ、0ー21となるが、却ってそれで吹っ切れたのか、15分から反撃が始まる。敵陣22Mのマイボールラインアウトから同志社は左オープンに展開し、右フランカー野中がボールを持ち込んでラック、良いタイミングでボールが出て、走り込んで来たFB崎口がパスを受け、ディフェンスの間隙をぬってトライ、ゴールも成功し7ー21。

 

23分には東海大が右オープンに展開するも、同志社の好タックルからCTBがノックオン、そのボールを拾ったSO永冨から左WTB安田へとボールが渡りトライ、ゴールは成らず12ー21。大きな歓声と拍手が湧き、メインスタンドでもバックスタンドでも多くの応援小旗が振られるのが見えた。東海大にとっては予期せぬ連続トライで、選手たちの顔から笑顔が消えていたから、この後、もう一つ同志社がトライを奪うか、又は一進一退のこう着状態に持ち込めていれば、もう少し接戦になったのかなと思う。

 

 

しかし、東海大は着実に地域をゲインし、安定したモール、ラックでボールをキープし、隙があれば迷いなく突いてトライを奪った。同志社がディフェンスを怠った訳ではなく、タックルに行ってもボールを殺せなかった。言い換えれば、タックルされてもボールを生かせるだけのフィットネスが東海大にはあった。スクラム、ラック、モールという集団プレーのみならず、BK同士のコンタクトでもその差が明らかになったように思う。

 

同志社にも準備と対策は見られた。スクラムを極限まで低く固いバインディングで組もうとする姿勢や、SH大越のところで上げるハイパントや果敢なオープン攻撃など、きちんと意思統一も行われていたように思う。問題は、連続攻撃の拠点となるモール、ラックでターンオーバーされたり、又は素早い球出しで連続攻撃をしても東海大のディフェンス網に穴を開けることができなかったことだ。この差も、突き詰めればフィットネスの差ということになるのかなと思う。

 

さて、明るい材料はないか。

4年生の多いチームではあったが、LO堀部は1年生、両FLの丸山と野中は3年生、左CTB永富と左WTB安田は2年生だ。彼らが秩父宮を経験し、又、東海大の強靭なフィットネスと重さを伴うスピードを体感したことは大きいと思う。又、早稲田に勝利した後のゲームで、早慶明に代表されるオーソドックスなラグビー(球技に格闘技の要素が加わる)と、東海や帝京が推し進める新しいラグビー(ボールを巡る格闘技)の差を実感したのではないか。同志社は今回の敗戦から何を学び、どう変わるのか、興味深く見守りたいと思う。