同志社東京校友会から「同志社vs東海大の見どころ」を書けとご依頼頂いた。見どころというより願望に近いが、今シーズンの同志社は面白いチームだ。その持てる力を全て出し切って欲しいと思う。
【同志社vs東海ラグビー戦の見どころ】
関東大学リーグ戦の優勝校である東海大学は攻守共に前に出るスピードとパワーが素晴らしく、京産大とのゲームでも攻撃的なタックルで京産大の攻撃を押し返し、2トライしか許しませんでした。アタック面では2次、3次と連続攻撃を重ねるに従い、選手がわいて来るように現れ、薄くなった京産大のディフェンス網を突き破るか、又はスピードで振り切って前後半合わせて11トライを奪っています。京産大は明治を破って準々決勝に進出したチームですから、12対71というスコアは予想外の大差だったと思いますが、スクラムで東海大の圧力を受けたことで攻撃のリズムを作れず、一方のディフェンスでは前に出る勢いを削がれてしまい、結果として受け身になったことが大敗の原因だと思います。
その東海大と同志社はどう戦うのか。東海大としては、早稲田と戦った同志社を研究し、当然のことながら、スクラムで大きなプレッシャーを与えてくると思います。よって、マイボールスクラムではどれだけ余裕のあるボールを出して捌けるか、敵ボールスクラムでは先ずサイドアタックの警戒が必要になると思います。もう一つのセットプレーであるラインアウトは敵ディフェンスラインとの間に大きな空間ができますので、安定した球出しができれば、その空間を生かした攻撃が期待できます。展開力のある同志社としては、その空間を何としても確保したいところです。一方の東海大はモールにも自信があるようですから、ラインアウトから余裕のあるモールを組ませないことが大事になると思います。
さて、東海大はリーグ戦で6勝1敗、実は流経大に26ー29で敗れています。そのゲームを見ると、流経大が先ず外で勝負しようとしたことが分かります。密集地では強力FWを擁するチームの方がゲインし易くなりますから、流経大としては東海大の強力FWから離れた場所でのゲインを試みたということでしょう。その後、流経大はハイパントを上げて前進し、キャッチした東海大FB野口に強烈なタックルを見舞ったり、ダブルラインを敷いて後ろの選手にボールをパスして外に展開したり、かと思えばすれ違いざまに際どいパスで中央突破したりと、要は東海大にディフェンスの的を絞らせないことに成功しています。もちろん、FWの善戦があってのことですが、同志社にとっては参考になるゲームかなと思いました。
以上、勢い付かせると、東海大の前に出るスピードとパワーに翻弄されると思いますので、先ずは果敢なタックルでしっかり止め、攻撃のリズムを作らせないことが大事だと思います。一方の攻撃面ではハーフ団に期待しています。後退する味方FWなど殴っても蹴っても構わない。とにかく攻撃のためのボールを出させる。そして、ボールが出れば、これぞ同志社の自由奔放ラグビーという、東海大ディフェンスを右往左往させる多彩な攻撃を仕掛ける。そう願っています。