伊藤忠商事の東京コーラス部で出会った商社マン4名が結成された男声カルテット、「ザ・セインツ」。結成は51年前の1965年、当時は20代の青年だった皆さんも年齢を合計すると300歳になられたのだとか。そこで「300歳記念コンサート」を催されることになったらしい。

 

 

出身大学も担当されていたお仕事もバラバラ、その上、支店勤務や海外駐在された方もあり、なかなか4人揃うことがなかったとのことだが、合唱という共通の趣味で知り合い、その後、半世紀に亘って友情を温めて来られたのだと思うと、ハーモニーが一層味わい深いものになった。

 

演奏されたのは、ザ・セインツのテーマソングとなった「When the Saints go marching in」から「クラリネットを壊しちゃった」、「少年時代」、「千の風になって」、「Amazing Grace」、「Moon River」、「When I grow too old to dream」まで、幅広いジャンルから選ばれた20曲。いずれも耳に優しく快い演奏だったが、曲の合間のお喋りやジョークがセンス抜群で、終始和やかで楽しいステージとなった。 

 

以前、就活中の大学の後輩から、「総合商社を志望された理由は何ですか?」と尋ねられたことがある。彼に言わせると、金融に興味があれば金融の業界へ、自動車産業に興味があれば自動車業界へ、ファッションに興味があればファッション業界を志望するのが自然であり、どこに配属されるか分からない総合商社への就職などあり得ないということだった。なるほど、と思ったが、多分、総合商社を志望する人は未知の世界に好奇心をかきたてられる人で、どんな環境であろうが順応し、自分の仕事や人生を充実させられる人なのだろう。

 

ザ・セインツの方々は今もさまざまな場所で「現役」を通しておられる。私もそうありたいと思った。