その木村先生が面白い話をされていた。私たちの脳細胞は減って行く運命にあるが、脳細胞と脳細胞をつなぐ回路は増やせるというのだ。では、どうすれば増やせるかというと、「知識欲」があれば良いとおっしゃる。何かを知りたいと思えば、脳細胞をつなぐ新しい回路ができるというのだ。何かを知りたいと思う気持ちが脳にスイッチを入れるのだろう。
もう一つ、愛に包まれると新しい回路が増えるともおっしゃる。これも興味深い。例えば、認知症の方を博物館や美術館に連れて行き、見守っていると、何か話し始めることがあるんだそうだ。同じように、音楽を聴いたり、芸術に接していると、残っている脳細胞と脳細胞が新しくつながり、脳が動き始めるというのだ。不思議な現象だが、脳細胞が減って行くことはどうしようもないのだから、アンチ・エージング(Anti-Aging)も良いが、クリエイティブ・エージング(Creative Aging)という考え方が大事だとおっしゃった。全くその通りだと思う。
話は「幸せなら手を叩こう」に戻り、先生は「なにを大事にすれば幸せでいられるか」について話された。これが短くて分かり易い。早速、手帳に書いて毎朝眺めることにした。
「し」・・・知ること、
「あ」・・・愛すること、
「わ」・・・輪を作ること、
「せ」・・・世界に目を向けること。
お話の感想を求められたので、私は次のように述べた。
「若い頃、ラグビーをしていたのですが、頭を一度ぶつける度に1万個の脳細胞が死ぬんだと言われました。そのラグビーを21年もやりましたので、私の脳細胞は壊滅状態にあると悲観しておりましたが、新しい回路を作れば良いのだと知り、久し振りに明るい気持ちになれました。私はこれをラグビー仲間に伝え、諦めるのは早いと励ますようにします。」
木村先生、ありがとうございました。