後半開始早々の1分、帝京がラインアウトからモールで前進、それを受けた慶應義塾がコラプシングの反則を取られる。帝京は慶應義塾ゴール前にボールを蹴り出し、マイボールラインアウトから余裕のモールで突き進みトライ。ゴールも成功し、10ー28。7分には慶應義塾がマイボールスクラムでコラプシングの反則を取られ、再び慶應義塾ゴール前のラインアウトから帝京がモール攻撃を試みるが、これはノックオンで自滅。ノックオンがなければゴール前まで迫っていたように思う。

 

慶應義塾ラインアウト

 

15分には慶應義塾が反撃に転じ右オープンに展開、サインプレーが見事に決まって帝京ゴールに迫る。その後、ゴール前のラックから出たボールをSHがもぐり込んでトライ、ゴールもなって17-28。SHからボールを貰うかに見えた選手に帝京NO.8がつられ、SHの前が空いた。しかし、その後は帝京が19分と24分にトライ(ゴール)を奪って17-42とし、やっぱり帝京は強いというようなため息が聞こえてきたのだが、ここで慶應義塾が意地を見せる。

 

32分、帝京ボールスクラムで慶應義塾がボールを奪う。おおっという歓声の中、左フランカーがボールを持って突進、トライに結び付ける。ゴールも成功し、24-42。38分にはペナルティを得た慶應義塾が帝京ゴール前に蹴り出し、ラインアウトからモールで前進しトライを奪う。ゴールも成って31-42。ここで時間切れとはなったが、慶應義塾からすれば帝京の背中は追えるという実感を得られたのではないか。

 

好ゲームになった要因は、慶應義塾のスクラムが互角以上に渡り合えたこと、ラインアウトもミスが少なく、BKに安定したボールを提供できたことが先ず上げられると思う。更には、慶應義塾の一人目のタックルに迷いがなく、慶應義塾のディフェンスラインが大きく下がらないという印象があった。そういう地域の維持が後半32分や38分のトライに結び付いているように思う。

 

一方、帝京が上げたトライの3つは、ペナルティキックで慶應義塾のゴール前まで前進し、ラインアウトから余裕のモール攻撃で奪ったものだ。1つノックオンによる未遂もあるので、帝京からすると確度の高いトライパターンなのだろう。帝京と戦う側としては、自陣はもちろんのこと、中盤でもペナルティを取られると危ない。又、帝京のFW周りのディフェンスは厚くて強いので、攻める側としては外に空間を作る意識がないと苦しいかなと思う。