オク・ハンフムさんという韓国人の牧師さんが書かれた本だ。親しくお付き合い頂いている牧師さんから頂いたので、早速、読んでみた。

苦難に咲く花

平易な文章で分かり易い例え話も多く、又、決して押し付けがましくないことから一気に読ませて頂いたが、大変印象に残るお話が三つあった。

一つ目は「肉体のとげ」だ。
使徒パウロは特別の恵みを与えられた人であったが、人知れず苦痛を伴う肉体のとげをもっていた。原因不明の頭痛とも眼病とも、はたまた劣っていた容姿に対するコンプレックスとも言われるが、痛みに耐えかねたパウロは三度ひたむきに祈り、神にこのとげを取り除いて下さるよう叫び求める。しかし、神はその祈りを退け、パウロはやがてそれが直ぐに傲慢になりがちな自分の弱点に対する神の恵みであることに気付く。傲慢は神が嫌うものであり、神は肉体のとげによりパウロの傲慢を防がれたのだ。なるほど・・私も歯が痛くなると自然に謙虚になっている(笑)

二つ目は「愛は恐れを締め出す」だ。
オク・ハンフム牧師は第2次世界大戦中、東京にお住まいで空襲に遭っておられる。ところが、戦闘機の機銃掃射や爆撃機が落とす爆弾に全く不安を感じず、逆に好奇心から見物したいという思いになられたそうだ。それを牧師は「すぐそばに両親がいてくれたからだ」とおっしゃる。どんな状況においても、両親がそうであったように神が愛して下さっていることが分かれば、恐怖は締め出されるということだ。私も両親の愛を信じて育ったから不安がなかったのだろう。

三つ目は旧約聖書に出てくる「ヨセフ物語」だ。
ヨセフは12歳のとき、兄弟たちの妬みと企みにより奴隷としてエジプトに売られる。その後、女主人の計略により投獄されるという試練にも遭うが、30歳でエジプトの宰相となり、39歳のとき、憎むべき兄弟たちとの再会を果たす。兄弟たちはヨセフの仕返しを恐れるが、神のみこころを信じていたヨセフは「兄弟たちよ、私をエジプトに遣わしたのはあなたたちではなく神です」と兄弟たちを赦し、エジプトに招く。オク・ハンフム牧師が「今、あなたに気にくわないと思う人がいるなら、その人の背後に神がおられるのを見ることができませんか」と書いておられたのが印象的だった。

休暇中に読む本当しては最適だったかも。いろいろ考えさせられた。