「経営の焦点」は、ダイエーの創業者中内功さんの秘書を若くして務められた恩地祥光さんが書かれた本だ。恩地さんは「中内功のかばん持ち」という本も出しておられるから、中内さんという力のある経営者を間近に見て多くのことを学ばれたのだろう。現在はレコフというM&Aをサポートする会社を経営されている。
さて、本のサブ・タイトルは「日本経済裏読み深読み講座」、帯には「プロ経営者の功罪、事業継承、失敗の見本、クロスボーダーM&Aの勘所」とあるが、まさに日本の企業が直面している問題や課題ばかりだ。期待して読み始めた。

文章は平易で分かりやすく、もちろんテーマも興味深いものばかりだ。しかし、少しパンチ力に欠ける。どうしてだろうと思ったのだが、多分、恩地さんは未だ経済界では現役の経営者だから、具体的に書きすぎると問題が起こるのだろう。そういう意味では、実際に見聞きされたことには触れず、解説者的な表現に終始しているように感じた。
その点、テーマが政治絡みの場合は遠慮がなく、例えば「デフレ脱却目前は本当なのか?」というテーマでは安部首相の「GDP600兆円」や「ニッポン一億総活躍」というアベノミクス第2ステージ宣言に触れ、「最初の3本の矢はいったいどうだったのか、数字の検証ができていない」「公約と膏薬は張り替えるほど効くとは良く言ったものだ」と舌鋒鋭く批判されておられる。
又、「品よく落ちぶれたイギリスから学べること」というテーマでは、ウィンブルドン現象と呼ばれた英企業の外資による淘汰に触れ、国の経済力が落ちたとしても、イギリス人としての誇りと文化を守り世界で活躍している国民の存在を伝えておられる。それが非常に印象深く、私には日本の将来の指針になるように思えた。
さて、本のサブ・タイトルは「日本経済裏読み深読み講座」、帯には「プロ経営者の功罪、事業継承、失敗の見本、クロスボーダーM&Aの勘所」とあるが、まさに日本の企業が直面している問題や課題ばかりだ。期待して読み始めた。

文章は平易で分かりやすく、もちろんテーマも興味深いものばかりだ。しかし、少しパンチ力に欠ける。どうしてだろうと思ったのだが、多分、恩地さんは未だ経済界では現役の経営者だから、具体的に書きすぎると問題が起こるのだろう。そういう意味では、実際に見聞きされたことには触れず、解説者的な表現に終始しているように感じた。
その点、テーマが政治絡みの場合は遠慮がなく、例えば「デフレ脱却目前は本当なのか?」というテーマでは安部首相の「GDP600兆円」や「ニッポン一億総活躍」というアベノミクス第2ステージ宣言に触れ、「最初の3本の矢はいったいどうだったのか、数字の検証ができていない」「公約と膏薬は張り替えるほど効くとは良く言ったものだ」と舌鋒鋭く批判されておられる。
又、「品よく落ちぶれたイギリスから学べること」というテーマでは、ウィンブルドン現象と呼ばれた英企業の外資による淘汰に触れ、国の経済力が落ちたとしても、イギリス人としての誇りと文化を守り世界で活躍している国民の存在を伝えておられる。それが非常に印象深く、私には日本の将来の指針になるように思えた。