演奏は女声合唱団・虹も台北室内女声合唱団も素晴らしかったが、感心したのは台湾から来られた方々が日本語の歌、「上を向いて歩こう」や「千の風になって」を美しく歌い上げられたことだ。外国語の歌詞を滑らかに歌うだけでも大変なのに、その意味を理解して感情を込めるまでには相当の時間を練習に費やされたに違いない。それを思うと頭の下がる思いがした。

私たち男声讃美歌研究会は讃美歌やグレゴリオ聖歌を舞台では歌ったが、コンサート終了後のパーティでは中国で広く愛唱されている代表的な民謡「茉莉花」を歌い、台湾の人たちから喝采を浴びた。私たちが台湾の方々が歌う「上を向いて歩こう」や「千の風になって」に感動したように、私たち日本人が歌う「茉莉花」は台湾の人たちへのおもてなしになったのかなと思う。

茉莉花

最初は何となく堅苦しかった雰囲気も、各合唱団が余興で歌を披露し始めると拍手と歓声が巻き起こり、パーティ会場は舞台以上の熱気に包まれた。言葉は十分に通じないし、初めて会った人も多い中、歌を交換し合うことでこんなに距離が縮まり、親しくなれるものとは想像もしなかった。

合唱のコンサートに出たのも初めて。他の合唱団の人たちと交流したのも初めて。舞台裏で仕事したのも初めて。朝から夜まで初めて尽くしの一日になったが、実に楽しかった。これからも怖がらず、どんどん新しい世界に入って行こうと思う。