準備が整い、開演5分前を音で知らせるボタンを私が押すことになった。この音にも種類があって、「ブザー」「チャイム」「鐘」から選べるとのこと。そう聞くと全て鳴らさずにはいられなくなり、開場前にブザーから順に鳴らしてみた。最終的には「鐘」を選んだが、本番でボタンを押すときには「皆さん、静粛に!」と私が命じるようで、ちょっとした特権意識を感じてしまった(笑)

コンサート1

舞台裏には出番を待つ出演者が集まる。深呼吸される方、楽譜をチェックされる方、首のストレッチをされる方、お隣同士でヒソヒソ話をされる方、等々、待ち時間の過ごし方はさまざまだが、ちょっと大きな笑い声を立ててしまい、回りから「シーッ・・」と注意される方がどの合唱団にも居られることが可笑しかった。男女の違いや国籍の違いは全く関係ないらしい(笑)

舞台裏は演奏を終えた方々が戻ってくるところでもある。そういう人たちに一緒に裏方をしていたM村さんが「良かったですよ!」と声を掛けると、皆さん、急に表情が緩み、安心したような笑顔になられる。その変化が印象的だったし、舞台裏はそういう交流の場でもあることを知った。

ちなみに、M村さんは体育会バスケットボール部のOBで、出演者を送り出したり迎えたりする姿は、コートで戦う選手たちに声を掛けるヘッドコーチそのものだった。音楽もスポーツも繰り返しの練習があって本番があり、本番では成功もあれば失敗もある。そして、止めない限り、次のチャンスがあるというところは全く同じなのだと分かった。かくいう私も初舞台でミスをしたので、次回は同じミスをしないよう努力したい。