組織で動いていると、同じ日本語で話し合っているのに、全く意思の疎通が図れていないことに愕然とすることがある。時には「言った、言わない」の騒ぎになるが、これは恐らく「言った」のだが、「理解の仕方が違った」ということだろう。人は皆、自分に都合良く理解し、記憶してしまう傾向があるのだと思う。

では、どうすれば意思の疎通を計れるのだろう。①とことん議論して共通の理解を持てるようにする、②その際、合意したことを書面にして残しておく、とここまで考えたが、どうもしっくり来ない。何かためらい傷ばかりで急所にグサっと来る迫力に欠ける。しばらく考え、これが正解ではと思い至った。

⑴自説を押し通す強固な意志を持つ、
⑵慌てず騒がず諦めず、淡々と自説を述べ続けて皆の理解を待つ。

当事者やリーダーとは、結果に責任を持つ覚悟をした人のことだから、妥協も迎合もしなくて良いように思う。ただ、一人になってもやり続ける覚悟と孤独に屈しない忍耐力が必要なんだろう。そういう気持ちになってリンカーンの言葉を読むと実に感慨深い。

「未来のいちばん良いところは、一度に一日ずつしかやってこないことだ」

苦しい日々でも一日ずつなら乗り越えられる・・・今日頑張れば明日を迎えられる・・・南北戦争の苦しい時期をリンカーンはそう自分に言い聞かせて乗り越えたのかと思う。