ギリシャで7月5日に国民投票が行われる筈であったが、ここに至ってチプラス首相がEU改革案を受け容れたというニュースが飛び込んできた。さて、どうなることやら。

元々は、EUが金融支援の条件として提示した財政緊縮案を受け容れるのかどうかにつき、国民投票が行われる予定だった。それを知ったとき、本来、これは政治家が決めるべきことで、それを国民に問うとはどういうことかと違和感があったのだが、一方では、ギリシャ国民がどのような決断を下すのかに大いなる興味があった。何と言っても、ギリシャは地中海文明のルーツであり、ソクラテスやプラトン、アリストテレスを先祖に持つ国民なのだ。

EU改革案を受け容れれば、これまでより厳しい環境での再建に耐えねばならない。かと言って、EUから離脱するようなことになれば、ギリシャは先ず自国通貨についてもっと厳しい審判を受けることになるように思う。どちらを選択しても苦難の道だが、もし、ソクラテス、プラトン、アリストテレスが生きていたら、どちらに投票しただろう・・そんなことを想像しながら、7月5日の結果を待つつもりでいた。

因みに、ギリシャが誇る哲学者たちはこんな言葉を残している。
先ずは、アリストテレスの言葉。
「高潔な人は恩恵を施すことを好むが、恩恵を施されることを恥じる」。

次に、プラトンの言葉。
「あなたの悲哀がいかに大きくとも、世間の同情を乞おうとしてはならない。なぜなら、同情の中には軽蔑の念が含まれているからだ」。

そして、ソクラテスの言葉。
「世界を動かそうと思ったら、まず自分自身を動かせ」。

ギリシャには人々を魅了する観光資源があるし、地理的にはロシアや中国が戦略上極めて重要だと考える場所に位置している。それらを活用し、ギリシャならではの存在感を示せれば、EU内での復活が可能のように思えてくる。ギリシャには是非オトナの対応を見せて欲しいと思う。