映画「アリスのままで」を観た。
主演のジュリアン・ムーアがこの映画で主演女優賞を受賞している。

アリスのままで

テーマは若年性アルツハイマーで、立派なキャリアと家庭を築き上げたアリスが、少しずつ、しかし着実に記憶力を失い、一人では生きていけなくなっていく。そういうアリスの痛々しさや苦しさ、悔しさをジュリアン・ムーアが見事に演じている。

あまり書くとネタばれになってしまうが、アリスを診る専門医が「インテリほど若年性アルツハイマーの発見が遅れる」と指摘すが、これはインテリほど記憶力の低下を補う為の工夫をするからで、正にアリスも工夫を重ね、普段通りの生活ができるよう努力する。しかし、それにも限界のあることを知ったアリスは、病状に逆らえなくなった最悪のときを想定し、そのときの自分自身に対してビデオメッセージを残す。そして、やがてそのときが訪れるが・・・。

重いテーマに何度か溜め息が出そうになったが、それでも多少明るい気持ちになれたのは、アリスにもその家族にも現実を受け容れる潔さと、その中でベストを尽くそうという闘志があったからだろう。最近、物忘れが激しいことを思うと他人事には思えないが、とにかく、毎日を大切に過ごしておこう・・そういう静かな決意を促してくれる映画だと思う。