9度目の引越しをした。
東京に来てからは7度目の引越しになる。

一度も転勤が無かった割には多いようにも思えるが、娘たちが次々に生まれ、それぞれが大きく成長して広いスペースが必要になったから致し方なかったように思う。ところが、今度は娘たちが次々に独立して家を出て行き、夫婦二人には大き過ぎる家になってしまった。
「それでね、引越しを決意したんです」
そう説明すると尤もらしく聞こえるのだが、本当はちょっと違う。確かに物件探しはしたが、それまで住んでいた家が大好きだったから、紹介された物件を見に行くと最初から「アラ探し」を始めてしまう。そして家に戻ると「やっぱりここしかないか」と言いながら胸を撫で下ろす。
ところが、偶然、ヒマ潰しに見学したマンションの一室に大きく心を揺さぶられてしまった。アラ探しする心の余裕を失い、暫くの間、初めて見る景色に感動して黙り込んだ。そして、やっとのことで口にした言葉は、「ここ、住みたい」という恥ずかしいほど幼稚な、しかし分かり易い願望だったのだ。
それからの2ヶ月、引越しに向けてガムシャラに進む自分の行動力に我ながら驚いたが、決断に影響を及ぼすのは理屈よりも感動、その感動が大きいのはアラ探しより予期せぬ発見、そして、人は最終的には慣れ親しんだ安心より未知の世界に飛び込む興奮に心惹かれるものなのかなと思う。
間もなく還暦を迎えるが、この時期にこんな変化を迎えるとは予想もしていなかった。ただ、強引に進めて良かったかなと思えるのは、ずいぶんお金を使ってしまったから、これから5年、10年、働き続けないといけなくなったことだ。
還暦は「ノーサイド」ではなく「ハーフタイム」だ(笑)
東京に来てからは7度目の引越しになる。

一度も転勤が無かった割には多いようにも思えるが、娘たちが次々に生まれ、それぞれが大きく成長して広いスペースが必要になったから致し方なかったように思う。ところが、今度は娘たちが次々に独立して家を出て行き、夫婦二人には大き過ぎる家になってしまった。
「それでね、引越しを決意したんです」
そう説明すると尤もらしく聞こえるのだが、本当はちょっと違う。確かに物件探しはしたが、それまで住んでいた家が大好きだったから、紹介された物件を見に行くと最初から「アラ探し」を始めてしまう。そして家に戻ると「やっぱりここしかないか」と言いながら胸を撫で下ろす。
ところが、偶然、ヒマ潰しに見学したマンションの一室に大きく心を揺さぶられてしまった。アラ探しする心の余裕を失い、暫くの間、初めて見る景色に感動して黙り込んだ。そして、やっとのことで口にした言葉は、「ここ、住みたい」という恥ずかしいほど幼稚な、しかし分かり易い願望だったのだ。
それからの2ヶ月、引越しに向けてガムシャラに進む自分の行動力に我ながら驚いたが、決断に影響を及ぼすのは理屈よりも感動、その感動が大きいのはアラ探しより予期せぬ発見、そして、人は最終的には慣れ親しんだ安心より未知の世界に飛び込む興奮に心惹かれるものなのかなと思う。
間もなく還暦を迎えるが、この時期にこんな変化を迎えるとは予想もしていなかった。ただ、強引に進めて良かったかなと思えるのは、ずいぶんお金を使ってしまったから、これから5年、10年、働き続けないといけなくなったことだ。
還暦は「ノーサイド」ではなく「ハーフタイム」だ(笑)