丸紅時代の先輩が食事に誘って下さった。

先輩 「今日は何かスッキリしてるね」
ボル 「おっ、分かりますか?」
先輩 「うん、何かあったの?」
ボル 「はい、過去を捨ててきました」
先輩 「うん? えっ? なに~!?」

かつて長女が使っていた部屋が物置きになってしまっている。壁一面に本棚を置いたことが良かったのか悪かったのか、読み終えた本に加え、子どもの頃からの写真アルバムに卒業アルバム、家族や親しい人から頂いた手紙やカードのスクラップブック、商社マン時代に郵便物の封筒から切り集めた海外の切手等々、さまざまなものがギッシリ詰まっている。それらを整理することにしたのだ。

ところが、始めてみて分かったことは取捨選択の難しさだ。これが実に悩ましい。写真には思い出があるし、手紙やカードには送ってくれた人の思いを感じる。どれもこれもが大事なもので優劣を付けられる訳がない。作業を始めて直ぐに行き詰まり、10分ほど腕を組んで考え込んでしまった。しかし、答えが出る筈もなく、何となく目の前にあったスクラップブックを開いたら、懐かしい絵が出てきた。

はみがき

幼かった長女に歯磨きの習慣を付けさせるために作ったものだ。歯を磨けば塗り絵ができる・・そういう工夫をしたのだ。

(続く)