琵琶湖畔にある両親の墓参りに出掛けた。
今年は兄と妹夫婦も一緒で、道中、大変賑やかな墓参りとなったが、笑い声を聞いた両親も、残された子供たちが仲良くしているのを知って安心したことだろう。

墓参を終えると丁度お昼時だったので、兄の提案に従い、坂本の鶴喜そばに向かった。坂本は比叡山延暦寺の門前町として栄えた町で、その地に鶴屋喜八という人が享保元年(1716年)にお蕎麦屋さんを始めたらしい。それが鶴喜そばで、再来年には創業300年を迎える。

鶴喜そば

如何にも老舗という門構えで風情があったが、聞けば、築130年で平成9年には登録有形文化財に指定された建物だとか。現在は8代目と9代目のご主人が蕎麦を打っておられるとのこと。私は天ざるを美味しく頂いた。

天ザル

享保と聞くと8代将軍吉宗の享保の改革を思い出すが、この改革は倹約と増税による財政再建を目的としていたとか。年貢を強化し、治水工事や新田開発に取組み、甘藷(サツマイモ)など新しい作物開発の奨励など行ったらしい。いつの時代にも同じような試みが行われるものらしい。

お店を出ると、順番を待つお客さんの行列が出来ていた。20人を超える人たちで、30分は待たねばならないだろうが、皆さん、お待ちになるようだ。それを見て、鶴屋喜八さんがご存命なら、「鶴喜そばの創業と享保の改革は無関係。鶴喜そばの繁盛とアベノミクスも無関係」とおっしゃるような気がした。