仕事柄、経営者の方とお話する機会がたまにある。お付合いが長くなり、親しくなってくると意見を求められることもある。こちらは気楽な立場だから、好き勝手な意見を言わせてもらうだけで済むのだが、最後に一人になって決断しなくてはならない経営者の方は大変だろうと思う。その上、経営者は決断の責任を問われたり、決断に対する批判の矢面に立たされるのだから、本当に気の毒になってくる。

そういう経営者の方を勇気付けられる言葉がないだろうかと探していたのだが、自動車会社のフォード・モーターを一代で築き上げたヘンリー・フォードがこんな言葉を残していた。

Indecision is often worse than wrong action.
「決断しないのは、間違った行動より悪いことがある」

決断しないことがそんなに悪いことかと思ったが、多分、間違った行動は直ぐに間違いだと分かって修正が可能になるが、決断を先延ばしにしてしまうと、世の中の変化に鈍感になったり、問題を抱えたままでも危機感を覚えなくなったり、少しずつ世の中の大きな流れから取り残されることが多いのではないか。そして、ハッと気付いた時には選択肢が少なくなっていたり、手遅れになっていることがある、そういう意味かと思う。

決断には責任を伴うから、決して楽な仕事ではないと思うが、決断は今現在の立ち位置や自分たちが向いている方向、そして世の中の変化を確かめるために必要なのかも。