昨日の日曜日、自宅近くの音楽喫茶で開かれた小さな音楽会でバイオリンを弾かせてもらった。

音楽会

サン=サーンス作曲の「白鳥」とザイツ作曲の「協奏曲第5番ニ長調第3楽章」。この2ヶ月間、耳にタコができるほど繰り返し繰り返し何度も練習で弾いた。ご近所さんにはさぞかしご迷惑だったろうと思うが、お陰さまで最初は飛べなかった白鳥も何とか離陸に成功し、ラグビーに例えるとノックオンだらけで全く曲にならなかったザイツも一つの曲だと分かるまでにはつなげて弾けるようになった。

年齢は関係ない。努力は必ず報われる。そんな手応えを感じながらリハーサルに臨み、自分でも驚くほどの滑らかな音が出て、ちょっと安心してしまったのだが、しかし、現実は甘くない。30人程の方が聴いて居られたが、リハーサル時のガヤガヤした雰囲気はなく、シンと静まり返った会場で私のバイオリンと伴奏の先生のピアノしか聞こえない。あぁ、私が主役だ。そう実感して身体に力が入ってしまった。

それでも最後まで弾けたのは、メロディーと弓の上下を覚えていた左手と右手のお陰だ。自分でもおかしかったが、楽譜を見る目は焦点が合っていないのに、手が勝手に動いていた。ラグビーのゲーム中に脳震盪を起こして退場し、その後、意識が戻ってゲームに復帰したら、頭は未だフラフラしているのに身体が勝手に動いている・・そういう懐かしい感覚を久し振りに思い出した。やはり、練習しておいて良かったのだ。

「首振り三年、ころ八年」ということわざがあるそうだ。尺八は三年練習してやっと首を振り振り良い音を出せるようになり、ころころという哀調が出せるようになるには八年かかる。そういう意味らしい。よしっ、取りあえず三年間続けてみよう。バイオリンの先生が差し入れて下さった石田屋のどら焼きを頂きながら、そう心に誓った。それにしても、石田屋のどら焼きは栗がまるまる一個入っていて贅沢で美味しい。お持ち下さった先生の旦那さんの熊さん、ありがとうございました!

石田屋どら焼き