曽野綾子さんの「引退しない人生」を読んでいる。

曽野綾子さん

立ち読みしていて、最初に開いたページ(文庫版の前書き)に次のような言葉があった。

「運動選手は、まだ若いうちに第一線を引退する。四十歳未満で現役の選手生活を止める人はごく普通だろう。あらゆる職種が、その仕事に適した年齢、限界の年齢というものを持っている。しかしその後の長い人生を『人間として』生きる。この部分が実は大切なのだ。余生などという言葉で済むものではない。」

この「運動選手」という言葉に目が捉えられ、全くその通りだ、何をするにも限界の年齢があるはずだと考えた。しかし、人生に引退がないなら、曽野綾子さんはどう生きろとおっしゃるのだろう。そう思って、パラパラとページをめくってみると、「冒険は老年の特権」というタイトルのエッセーが出てきた。

「年を取るということは実にすばらしいことだ。雑学も増える。少々危険なところへ行っても、もうそろそろ死んでもいい年なのだから、自由な穏やかな気分でいられる。冒険は青年や壮年のものではなく、老年の特権だという私の持論はなかなか人には納得されないが、私はおかげでおもしろい生活をし続けている。」

この一文に勇気を得た私は、その場で本を購入して読み始めた。私自身は自分のことをまだ「もうそろそろ死んでもいい年なのだから」とは思えないが、冒険を恐がる老年にはなりたくない。がんばるぞ!(^O^)/