著者の枡野俊明さんは曹洞宗徳雄山建功寺の住職。「禅の庭」の創作活動で庭園デザイナーとして高い評価を得る一方、多摩美術大学環境デザイン学科教授、ブリティッシュ・コロンビア大学特別教授も務めておられる。2006年にはニューズウィーク日本版が「世界が尊敬する日本人100人」の一人に選出しているとのこと。

そんな方だとは全く知らずに購入したのだが、一つのテーマ毎に2ページを割き、100のテーマについて分かりやすく、シンプルに禅の世界ではどう考えるかを解説されている。そういう意味ではタイトルに偽りなしで、なーるほど、そういう考え方もあるか、と気持ちが安らいでくる。

禅

100のテーマの内、25まで読み進んだが、「呼吸」は吐くことから始まる、ゆっくり長く細く吐くようにすれば自然に人間は息を吸おうとする、それを繰り返す内に気持ちが落ち着いてくる、とあった。早速、試しにオフィスでも自宅でもやってみたが、確かに効果がある。

もう一つ、呼吸にも通ずるものがあるが、「いらないものを捨てる。得るよりも手放すことが先」という言葉があった。私たちは物事が上手く行かないとき、何かが足りないと思ってしまいがちだが、今の状況を変えたいなら、何かを手放すことが先だとおっしゃる。味わいのある言葉だと思う。