勤務先の登山部で房総半島にある鋸山(のこぎりやま)に登り、その後、海岸に近いキャンプ場でバーベキューを楽しんだ。

(中腹から海を望む)
しばらく歩くと、いきなり岩の絶壁が目の前に現れた。石切場の跡だという。

鋸山は標高330mの小さな山だが、凝灰岩という頑丈な石から出来ており、安政時代から石が切り出されていたらしい。「房州石」として土木工事用に重宝され、横浜港や横須賀軍港の護岸工事、靖国神社や早稲田大学大隈講堂の石塀などに使われているそうだ。

(絶壁を見上げる登山部員たち)
自然保護規制の関係から、昭和57年に閉鎖されたが、絶壁を見上げると、その中央に大きな木が繁っているのが見えた。風が土を運び、そこに根付いた種が芽を出し、やがて大きな木に育ったのか。生命力の逞しさを感じる。

石切場の跡地には、そこで活躍したと思われる重機がそのまま置かれていた。人間が作り出したものは朽ち果てる。少し物悲しい気持ちになったが、それで良いのかなとも思った。

岩というのは冷たいものなのか、石切場に入った途端にひんやりして冷気を感じたが、壁に目を向けると、一面が淡い緑の苔で覆われ、そこから小さな葉っぱが芽を出しているのに気付いた。とても美しかった。

(続く)

(中腹から海を望む)
しばらく歩くと、いきなり岩の絶壁が目の前に現れた。石切場の跡だという。

鋸山は標高330mの小さな山だが、凝灰岩という頑丈な石から出来ており、安政時代から石が切り出されていたらしい。「房州石」として土木工事用に重宝され、横浜港や横須賀軍港の護岸工事、靖国神社や早稲田大学大隈講堂の石塀などに使われているそうだ。

(絶壁を見上げる登山部員たち)
自然保護規制の関係から、昭和57年に閉鎖されたが、絶壁を見上げると、その中央に大きな木が繁っているのが見えた。風が土を運び、そこに根付いた種が芽を出し、やがて大きな木に育ったのか。生命力の逞しさを感じる。

石切場の跡地には、そこで活躍したと思われる重機がそのまま置かれていた。人間が作り出したものは朽ち果てる。少し物悲しい気持ちになったが、それで良いのかなとも思った。

岩というのは冷たいものなのか、石切場に入った途端にひんやりして冷気を感じたが、壁に目を向けると、一面が淡い緑の苔で覆われ、そこから小さな葉っぱが芽を出しているのに気付いた。とても美しかった。

(続く)