4月2日は父の命日だった。

亡くなって11年経ったが、当時は気付かなかった父の私たち子供に対する愛情や配慮が少しずつ分かるようになってきた。今、もし会うことができたら、「お父さん、ごめんな、ホンマにありがとう」と一言お礼とお詫びを言いたいと思う。

父の言葉で印象にのこっているものがいくつかあるが、父の愛情や配慮と同様、最近になって分かるようになってきた言葉が、「好奇心は人生のパスポート」だ。当時は、「ふ~ん、好奇心を持っていた方が人生は楽しくなるのかな」とか「好奇心がなくても生きて行けるように思うけどな」という程度の印象だったが、「パスポート」に込められた思いはもっと強いものだったろう。

パスポートがなければ、外国を訪問できないばかりか、日本から出ることもできない。それ位、パスポートには力があるし、見方を変えれば、パスポートは日本を出て外国に行くという意志の象徴でもある。そう考えると、これまでの生活や活動や交友の範囲から出て、新しい世界に足を踏み入れたり、新しい出会いや挑戦に自らを向かわせるには好奇心というパスポートが必要だということだろう。

パスポート

父はいつも新しい話題を提供し、これまでとは違う考え方を披露し、いつ会っても私を飽きさせなかった。父のパスポートは強力で、且つ、どこにいてもパスポートを手放すことがなかったのだろう。真似たいと思う。