毎週土曜日の午前中にバイオリンを習っている。東武東上線の上板橋駅で下車し、駅前商店街を抜けて教室まで通うのだが、途中に石田屋というお菓子屋さんがある。バイオリンの先生によれば「どら焼きが有名で、開店前から行列しないと買えない」とのこと。確かに、私が前を通る10時半頃には「本日分のどら焼きは売り切れました」という案内板が掲げられている。これは凄いなと思ったが、お店の造りは質素だし、まぁ、昔からある地元の人気店なんだろう、というのが私の第一印象だった。

ところが、バイオリンのレッスンを終えて再び前を通る11時過ぎにも必ずお客さんが入っていて、時にはショーケースが見えない程お客さんが店内にいる。それでも、わざわざ上板橋でお菓子を買って帰る気にはなれなかったのだが、毎週そんな様子を見る内にだんだん興味が募り、遂に昨日、お店に立ち寄った。

石田屋ショーケース

細長い店の造りで、ショーケースの半分が洋菓子、半分が和菓子になっている。最初に驚いたのは洋菓子の価格で、チーズケーキやチョコレートケーキ、モンブランやティラミス、マンゴープリンといった生菓子が350円や250円で売られている((((((ノ゚⊿゚) ボリュームたっぷりのロールケーキなど一本600円だ。これは安い。しかし、果たして味はどうなんだろう、と思いながら、取りあえず洋菓子を3点買った。

石田屋3点

上からミニロールフルーツ、ミニロール黒糖、そしてチーズサンド、締めて420円。最初に食べたのはチーズサンドだったが、爽やかなクリームに驚いた。ふわふわの生クリームが舌の上で溶けていくという感じ。たちばなのパンセに似ているが、スポンジの生地もクリームも木目が細かいという印象。

石田屋ミニロールフルーツ

その次に食べたのはミニロールフルーツだが、こちらもスポンジの木目の細かさが感動的で、口の中でどんどん小さくなっていく。甘さ控えめの生クリームも純度が高いと言おうか、混じり気のないストレートな味わいで、丁寧に作られたことが伝わってくるロールケーキだった。

石田屋ミニロール黒糖

最後に頂いたのがミニロール黒糖で、コクのある黒糖の味わいと、クリームの中に入っていた栗の快い歯ごたえと甘みが印象的だった。こちらもスポンジの木目が細かく、舌触りが誠に柔らかくて優しい。味も価格も大満足(^O^)/ もっと早く買って帰れば良かった(笑)

来週は和菓子を買ってみようかと思う。どら焼きは無理だろうが、栗饅頭、バター饅頭、くるみ饅頭が美味しそうだ。