「コーロ・カステロ」のコンサートは今年も素晴らしかった。
コーロ・カステロは成城学園混声合唱団の男声部をルーツとする男声合唱団で、今年結成67周年を迎えられた。驚くべきは、悠に90歳を超えておられる、結成当初からのメンバーが今も何名か居られるとのことで、70代などまだまだ青二才という空気があることだろう。素晴らしい話ではないか。
ただ、今年は演奏前のご挨拶で、永年に亘り指揮をしてこられた「アキさん」が先月亡くなられたというご報告があった。結成当時からのメンバーで94歳とのこと、昨年も座ってではあるが、見事な指揮を取っておられた。舞台を見ていると、今にもアキさんが出てこられそうな気がして、やはり存在感のある方だったのだと思った。
もうお一人、「カズローさん」という、毎回ユーモア溢れるご挨拶をされる長身の紳士の姿が見えないことも気になった。多分結成当初からのメンバーで、悠に90歳を超えておられるだろう。しかし、カズローさんはこの日ご都合が悪くて不参加だっただけのようで、その後、録音テープによるご挨拶が場内に流れた。皆さん静かに聞いていたのだが、ご挨拶の最後に、「皆さん、シーンとしていないで、大きな拍手をお願いします」という声が流れ、場内大爆笑となった。
「アキさん」や「カズローさん」を見ていると、人生には終わりがあるが、それを全く感じさせないことがお洒落なんだ、と教えられている気がする。
(続く)
