私たちの年代には、「宇宙大作戦」と言った方が馴染み深いか。
「宇宙大作戦」はテレビの人気番組で、カーク船長やミスター・スポックがピンチに陥るとドキドキし、知恵と勇気でピンチから脱すると心からホッとしたものだ。当時の少年からすれば、遥か遠い宇宙も、その宇宙を駆け抜ける宇宙船も、そして困難を克服しながら冒険を続ける乗組員も、すべて憧れの対象だったのだろう。
そういう私が映画「スタートレック」を見ると、「カーク船長はちょっと軽すぎない?」とか、「情にほだされるミスター・スポックは一体どうしたの?」という違和感を感じてしまうのだが、カーク船長を演じたクリス・パインは1980年の生れの33歳、まさに私の子供の年代だから、無意識に子供を見るような感覚で彼らを見てしまったのかも知れない。
一方、宇宙大作戦でカーク船長を演じたウィリアム・シャトナーは1931年の生れだから、まさに私の親の年代だ。子供だった私は、父を見るような感覚でカーク船長やミスター・スポックを見て、その冷静沈着ぶりに大人を感じていたのだろう。では、私自身は子供たちからそういう大人に見られているのかどうか・・・・考えるほどに自信を無くした私は、エンタープライズ号のように「ワープ」して逃げ出したくなったのである。あぁ、あのワープの機能だけ欲しい(笑)
