2020年オリンピックの東京開催が決まった。


福島の汚染水問題が世界各国のマスコミに取り上げられ、東京招致は難しいと思っていただけに意外な結果となった。ただ、日本にとっては良いニュースだ。経済効果とか、国民に夢を与えるとか、そういう類の話ではなく、安部首相が「安全」を約束した限り、国家として万全の対策を講じざるを得なくなった。それが良いニュースだと思える理由だ。


福島の原発事故は、東京電力という一企業の手に負えるものではないだろう。又、国が対応するとしても、省庁という縦割りの組織や権限が邪魔をするに違いない。しかし、世界に対して「安全」を宣言し、オリンピックが開催される2020年という期限まで明確となった以上、もう後には退けないと思う。日本が世界からの信頼をつなぎ留めるには有言実行しかないだろう。


昔から日本は外圧に弱いと言われてきた。貿易摩擦や貿易不均衡がクローズアップされる度に外圧を受け、外圧を受けると日本人は全体的に大人しくなり、解決に向けた現実的な着地点を探し始めたように思う。その点、今回の安部首相は自ら外圧を呼び掛けたようなものだ。それはそれで立派だと思う。


禁煙するときには禁煙を宣言して退路を断った。ダイエットするときにもダイエットを公言し、後に退けなくした。有言実行が眠っていたパワーを引き出すことに疑問の余地はない。これを契機に安全な日本を取り戻して欲しいと思う。