「内心、『日本は戦争をしたらいい』と思っているあなたへ」には、みんなの党の幹事長、江田憲司さんも提言をされている。「安部政権の外交面、軍事面の課題」というテーマで書いておられるが、1991年の湾岸戦争と2003年のイラク戦争の違いを分かりやすく解説されている。


先ず、戦争とはギリギリの外交的手段を尽くし、最終最後の手段として行使されるべきものだが、その場合でも、国際法上許されている武力行使は、「自衛権の行使(自衛戦争)」か「国連決議による場合」に限られている。


次に、このルールで二つの戦争を見ると、91年の湾岸戦争は国連決議に基づく国際法上正当性のある戦争となるが、イラク戦争は国連決議もなければ自衛戦争とも言えなかった。国連常任理事国のフランス、ロシア、中国が反対し、ドイツも反対を表明していた。


ところが、日本政府の対応を見ると、湾岸戦争への自衛隊派遣は見合わせ、逆に、イラク戦争には自衛隊を派遣している。江田さんはこれを「アメリカが有志連合と称して何の国際法の根拠もなく始めた戦争」と断じておられるが、全くその通りかと思う。国連が万能とは誰も思っていないだろうが、各国が守るべきルールがなければ、自衛戦争の名の下にあちらこちらで戦争が勃発することと思う。


日本は現在中国や韓国と領土を巡り緊張関係にある。危機をはらんだ難しい時代になったものだと思うが、これにも特効薬はないと思う。江田さんが提言されている通り、日米安保を機軸に、TPPやASEANプラス6を通して各国との関係を深めていく努力が必要なのかなと思う。