次は、鹿の猟にまつわる話だが、狩り捕られる雄の悲しい習性を他人事と思えず、深く深く同情してしまった(笑)
梅谷知事が長衛翁にこう尋ねる。「長衛さん、以前に鹿を呼び寄せる笛を見たことがあるんだが、こちらでもそれを使っての猟はあるのかね?」
これに長衛翁が答える。
「わしらは、その猟を"笛鹿"と呼んどる。猟師うちでは、雌をメガ、雄をヲガと呼んどるが、"笛鹿"という獲り方は、交尾期にメガの鳴き声に似せた音を笛で鳴らして、ヲガがその音を頼りに近寄ってくるのを撃つというやり方じゃ。笛は竹や鹿の角に鹿の胎児の皮やヒキガエルの皮を張り付けて作るが、笛の音は"ピー"というなにやらもの悲しい響きがするんじゃ」
私が雄の鹿だったなら、この"笛鹿"にまんまと引っかかって、いの一番に撃ち取られ、「今日のヲガには警戒心っちゅうもんが全くなかったわぃ。余程モテない雄で、飢えとったんじゃろう」などと笑われたんやろうな(;^_^A ぐやじ~(笑)
