ひょっとすると・・・の続きだが、
金利が上がらないのは資金の需要がないからでは?
物価が上がらないのは供給を上回る需要がないからでは?
賃金が上がらないのも労働力の供給を上回る需要がないからでは?
そんな単純なものではないんだろうが、本来なら上がるはずの金利、物価、賃金が、各々の需要と供給のバランスで抑えられているだけではないか・・・本当は日本の国債も既に限度を超えていると思われているのではないか・・・そんな気がして、中野さんの説明にしっくりこなかったのだろう。
もう一つ、「ギリシャの政府債務の債権者は8割が外国人なので、国債の償還金の大半が国外に流出してしまうが、日本の政府債務の債権者は9割が日本人なので、税金で国債を償還しても税金は日本人に戻り、富は国外に流出しない」という説明もあったが、これにも何となく不安が残る。
この9割が日本人というバランスが崩れる心配はないのだろうか。又、バランスは大きく崩れないにして、日本人が売りに転じることはないのだろうか。難しいことは分からないが、1000兆円を超えて今も増え続ける国の借金が1400兆円と言われる国民の貯金を超えたとき、なにかが起こるような気がするのだが・・・どうだろう?
そんなことを悶々と考えながら読み続けていたのだが、もっと気になることが書かれていた。そして、タイトルが「日本防衛論」であることの理由が分かった。中野さん曰く、「イノベーションが鈍化している。そういう時代に食糧やエネルギーという資源の制約を受けることになるのだ」。例として、水不足の問題を取り上げておられるが、「中国のチベット問題も水資源の問題と言える」には目からウロコという感じであった。
(続く)
