東大が推薦入試を検討しているらしい。
頼むから、変なことはしないで欲しい。
「東大は日本で一番の大学だ」に異議を唱える人はいないだろう。この場合の「一番」は当然、入学試験が一番難しいという、公明正大なスタンダードに基づいているからだ。
例えば、世界で一番速い男はウサイン・ボルトで、これには誰もイチャモンを付けられない。それと同じだ。100メートル走は時間を競うのであって、これがもし走る姿の美しさを競う競技なら、一番を決めるのは大いにややこしい作業になる。
ニュースによれば、目的意識や学習意欲が希薄な学生が多く、「日本の大学の頂点に立つ東大もタフな人材育成という観点から学力偏重の入試を改めるべき」という意見があるんだそうだ。もっともらしく聞こえるが、私はおかしいと思う。
学力以外の観点から学生を選抜できるのは、建学の精神や校祖の理念が脈々と受け継がれている私立大学の専売特許だろう。又、「日本の大学の頂点に立つ」と言い放つことができるのは、文句の付けようがない学力偏重があってのことだからだ。
(続く)
