オフィスのある二子玉川にピンクのクラウンが展示されていた。
あまりの違和感に思わず目が点になった。が、近付いてしまった。これこそ、トヨタの狙いだろう。
クラウンは1955年(昭和30年)に発売されているから、私と同い年だ。昨年12月25日に5年振りのフルモデルチェンジを行い、このクラウンは14代目に当たるとのこと。ピンクばかりが話題になっているが、フロントグリルを大胆に変えたので、精悍な顔立ちに見える。但し、ピンク以外のボディカラーでは、だが(笑)
1990年にクラウンは年間20万台という売上を達成し、以後、ダウントレンドに入る。2012年は僅か3万台だったようだ。理由は、車の主流だったセダンがミニバン、コンパクトカー、SUV、HVという様々な車にシェアを奪われたこと、そして、輸入車との競合が激しくなったことだという。
さて、このピンクだが、トヨタの説明にはこんな言葉が出てくる。
「新しく生まれ変わったクラウンにふさわしいボディカラーを」、「権力より、愛だね」、「ピンクはこの愛を象徴するカラー」・・・。なるほど、と思う訳がない(笑) これはウソだと思う。
女性や若者にクラウンを薦めたい、ということらしいが、私の周りにこのピンクを褒めた女性や若者は一人もいない。そんなことは承知の上でのピンクだろう。では目的は何か。私は「クラウン継続宣言」だと思っている。宣言である限り、多くの人に聞いてもらう必要がある。そのためのピンクだろう。
クラウンは私と同い年だ。そういう同級生的立場でクラウンを見ると、「もう57歳や。今年58歳になる。クラウン、どうするねん?コロナやカリーナのように引退するか?それとも、現役を続けるか?」という決断をクラウンは自らに迫ったのではないか。トヨタだけではなく、日産もセドリック、グロリア、ブルーバードというかつての人気ブランドを引退させている。
これに対し、クラウンは現役続行を決意し、その決意が半端ではないことを宣言したのだろう。そのためのピンクだ。「気が狂ったのか?」という問合せもあっただろうが、「誰がなんと思おうが現役続行」という固い決意の表れなんだろう。私に例えれば、ヘアスタイルをモヒカンにして出社するような感じだろう(笑)
だから、このピンクの後にくる新生クラウンのコンセプトこそ重要だ。それを楽しみに待つ。同い年の私ならでは・・・という秘策(笑)もあるが、誰も聞いてくれへんやろなぁ('-^*)/
