インドの伝統衣装「サリー」の洗濯は、思いのほか大変だったらしい。
洗濯機に備えられた「標準コース」では汚れは落ちるが生地が傷む。だからと言って、「ソフトコース」では生地は痛まぬものの汚れが落ちない。更には、シルク製のサリーには適度な水流でも、木綿製には弱すぎて使えない・・・等々。
この不満に挑戦したのがパナソニックで、現地で20種類以上のサリーを買い求め、半年を掛けて100回以上の実験を行い、「シルクでも木綿でも化繊でもサリーなら何でも洗える水流」を発見したのだという。
パナソニックの挑戦はこれだけでは終わらない。インドで時に起こる停電に注目し、停電と同時に止まった洗濯機が復旧後、「最初から洗濯をやり直してしまう」ことに気付き、停電時の状態から洗濯を再開して電気や水を無駄にしない省エネ型にしたらしい。
さて、気になる価格と売行きだが、従来品に比べると3割高とのことだが大きな反響があるとのこと。インド市場ではLG電子とサムソン電子が各々3割のマーケットシェアを持っているそうだが、現在シェア4%のパナソニックがどこまでこの差を詰められるか、ちょっと楽しみだ。
「お客様は神様だ」は少し大袈裟としても、消費者の使い勝手を配慮するという点で日本人に敵う者はいないように思う。パナソニックに倣い、相場より3割高くても売れる商品の開発を奨励するというのはどうか。誰でも参加できる価格競争に日本の未来はないように思う。
