女優の坂口良子さんが亡くなられた。
昭和30年生れの57歳。私と同い年だ。
記事によれば、最初の結婚相手であった実業家の借金を背負い、それを苦労の末、完済されたのだという。偉い方だ。「池中玄太80キロ」で共演された西田敏行さんが、「早過ぎるよ、これから楽しいことが沢山あったのに」とおっしゃったそうだが、全くその通りかなと思う。
この間、インドの友人が送ってきたジョークにこういうのがあった。
一日目、神は犬をお創りになり、こうおっしゃった。「家のドアの脇に終日座り、訪問客や家の前を通り過ぎる人に吠えるのです。その為に、あなたに20年の寿命を与えましょう」。これに犬が答える。「吠えるには長過ぎる期間です。10年で結構ですので、10年はお返しします」。神はそれを認める。
二日目、神は猿をお創りになり、こうおっしゃる。「人々を楽しませ、芸をして笑わせなさい。その為に20年の寿命を与えましょう」。これに猿が答える。「20年も芸をするんですか?長過ぎます。犬のように10年お返しするということでどうでしょう」。神はそれを認める。
三日目、神は牛をお創りになり、こうおっしゃる。「牧場主と共に草原に行き、一日太陽の下で我慢して過ごすのです。子を産み、乳を与え、牧場主の家族を支えなさい。その為に60年の寿命を与えましょう」。これに牛が答えます。「いくらなんでも苛酷な60年になります。20年でどうでしょうか。40年はお返しします」。神はそれを認めます。
四日目、神は人をお創りになり、こうおっしゃる。「食べて眠り、遊び、結婚し、そして人生を楽しみなさい。その為に20年の寿命を与えましょう」。しかし、人間はこう答えます。「たったの20年ですか?この20年に牛が返した40年と猿が返した10年、そして犬が返した10年を足して下さい。これで80年になりますよね?」
これに神が答えます。「よろしい、お前がそう望むなら」。
その結果、私たちの最初の20年は食べて眠り、遊んで楽しめる期間で、次の40年は家族を養うために外で奴隷のように働き、その次の10年は孫を喜ばせるためにおどけて見せ、そして残る10年はじっと座り、行き交う人々に吠えるようになったのです。
坂口良子さんは10代後半にデビューされているから、フルに40年間働かれたことになる。二度目の結婚は幸せで、お嬢さんとの仲も上手くいっていたようだから、これから猿と犬が返した20年を楽しめたのにと思うと、本当に気の毒に思う。
合掌。
