退職手当削減を予定する自治体で駆け込み退職が問題になっている。これに対しては、そういう先生を批判する声がある一方で、労働者としては当然の選択だと擁護する声もあるようだ。


さて、私が先生ならどうしたろう・・・。

その差が100万円とか150万円あるなら、いろんなことができるだろうと考えた途端に家族の顔が思い浮かぶだろう。反面、共に過ごしてきた教え子の顔や名前を思い出したら、早期退職の決心は鈍るに違いない。あぁ、どうしたものか・・・。


ボルネオ7番のブログ-猫


そんなことを考えていたら、丸紅時代の先輩からメールが来た。2年前に亡くなられたお母さんの三回忌法要の席で、10才年上の従兄弟が突然亡くなったと聞かされたらしい。その先輩のメールにはこう書かれたいた。


「生死事大」

「無常迅速」


なんのこっちゃ?と思って調べ始めたら、これは禅宗の教えであることが分かった。禅寺には木版(もっぱん)という叩いて時を知らせる四角の板があり、これに書かれている言葉らしい。私が見つけた木版にはこう書かれていた。


「生死事大」(しょうじじだい)

「無常迅速」(むじょうじんそく)

「時不待人」(とき ひとをまたず)

「謹勿放逸」(つつしんで ほういつなるなかれ)


要約すると、「大切なことは生きることと死ぬこと。変化はあまりに早く、時は決して待ってくれない。だから、時間を無駄にしてはいけない」・・・その通りだと思う。


退職金を得れば何かを失うことになるかも知れない。逆に、退職金を失っても何かを得られる可能性がある。しかし、そんなことはどうでも良いのかも知れない。大事なことは、立ち止まらずに、その人らしく生き抜くことなんだろう。