映画 「レ・ミゼラブル」を観た。

前評判の高かった映画だ。涙なくして観られないとも聞いた。

果たしてどうか?


ボルネオ7番のブログ-レ・ミゼラブル


号泣することはなかったが、危うく涙がこぼれそうな場面があった。ネタバレになってしまうが、政府軍に撃たれて死んでしまった少年に、ラッセル・クロウ演じるジャベール警部が制服の胸から勲章を外し、それをそっと少年の胸に置くシーンだ。


ジャベール警部は情け容赦のない法の番人で、ジャン・バルジャンを犯罪者と断じて追い詰め、学生たちが起こそうとする市民革命など遊びだと言い切って潰しにかかる。そんなジャベール警部の心に初めて血が通うシーンとでも言おうか。


しかし、最も印象に残ったシーンは、ヒュー・ジャックマン演じるジャン・バルジャンが " Who am I ? "と歌い、どう生きるのかを自らに問うシーンだ。この映画には小悪党こそ出てくるが悪人は一人も出てこない。ジャン・バルジャンは言うまでもなく、ジャベール警部もその他の人々も皆幸せを求めて一所懸命生きている人たちばかりなのだ。


そういう意味では今の時代に相通ずるものがあるのだが、だからこそ、一人ひとりが「私は一体なにものなんだ?どう生きるんだ?」と自らに問い、自分に厳しく生きていく必要があるように思うのだ。ジャン・バルジャンは映画の中で2度 " Who am I ? " を歌い、自分の良心に従い、厳しい道の方を選ぶ。その場面に静かだがハートをギュッと握られるような感動を得た。


それにしても、ヒュー・ジャックマン始め俳優たちの歌唱力には圧倒される。歌のプロではないにしても、その感情移入と歌うときの表情と姿勢など、下手なプロ歌手など足許にも及ばないと思う。