中村勘三郎さんが亡くなられた。
昭和30年生まれ。私と同い年だ。
一度だけ、ロサンゼルス空港ですれ違ったことがある。東京行きJAL便への搭乗を待っていたら、そこにJALのスタッフに付き添われた勘三郎さんが現われ、目が合った。こちらは知っているが、向こうは私のことなどご存知ない。しかし、目が合ったとき、ニコッと微笑まれた。まるで、「私だけ特別扱いされているようですみません」とおっしゃっているかのような、はにかんだ微笑だった。そのとき、この人は厳しい躾をされたんだろうなと思った。
まだまだ、やりたいことが沢山あったことと思う。同い年だけに、その無念さが分かるような気がする。
合掌。
