政治家にまつわる小話があるのを思い出した。

アメリカ人が教えてくれたものだ。


ある日、花屋が床屋に行き、髪を切った。代金を払う段になると、「今週は社会奉仕活動をしているんです。だからお代は受け取れません」と床屋が言う。花屋はそれを聞くと感激し、店を後にする。そして、翌朝、床屋が出勤すると、「ありがとう」と書かれたカードと1ダースのバラの花が入り口に置かれているのを発見する。


その日、一人の警官が床屋に入って行った。彼も代金を払おうとすると、床屋が「今週は社会奉仕活動の週なので受け取れません」と言う。警官は感激すると店を後にするが、翌朝、床屋が出勤すると、お礼のカードと1ダースのドーナツが入り口に置かれているのを見付ける。


しばらくすると、国会議員が床屋にやって来た。彼が代金を払おうとすると、床屋が「今週は社会奉仕活動をしていますので、お代は受け取れません」と言う。国会議員は大いに喜び、店を後にする。そして翌朝、床屋が出勤してみると、そこには12人の国会議員が列を成して待っていたのである。


これこそ我々一般市民と政治家の根本的な違いを象徴するものだろう。政治家とオムツは頻繁に替える必要がある。全く同じ理由で。


最初に読んだときの印象は、「毒のあるジョークやけど上手い!まぁ、政治家っちゅうのは厚かましいもんなんやろなぁ」というものだった。しかし、ここ最近、日本の政治が騒がしくなる一方なのを見るにつけ、隣の中国や韓国、そしてアメリカが日本をどう見ているのか気になり始めた。


不思議なもので、そういう心境になると、「政治家というのは、これくらい厚かましいところがあっても良いのかな」という気がしてきた。清廉潔白に超したことはないが、オバマ大統領や習近平国家主席(次期)と堂々と渡り合うには、清濁併せ呑む度量とか、煮ても焼いても食えないという図々しさ、そして手に負えないが憎めないという茶目っ気のある政治家こそ日本は必要としているように思うのだ。