ロン・ポールさんはテキサス州選出の下院議員だ。


共和党に所属しているが、「経済や社会に対する国家や政府の介入は最小限にすべき」と主張するリバタリアニズム政治思想の旗手で、今年の米大統領選挙では共和党の予備選に出馬、指名獲得には至らなかったが、インターネット上を中心に多くの若者の支持を得たようだ。


ボルネオ7番のブログ-ロンポールさん
(ロン・ポールさんはこんな本も出しておられる)


そういうポールさんだから、「連銀は偽金作りを続けている」と手厳しい。


「2008年4月1日からの1年間で調整マネタリーベースは8560億ドル(約68兆円)から1兆7490億ドル(約140兆円)へと大きく膨張した。では、この間に新しい富が創り出されたか?生産性が向上したか?もちろん違う。連銀議長のベン・バーナンキが印刷機を回しただけなのだ」。


ポールさんは更に続ける。


「もし同じことを一般市民がしたら、それは偽金作りである。その人物は犯罪者として牢屋に入れられ、世間から非難され、あくどい詐欺師だと冷笑されるだろう。だが、連銀が専門用語を駆使して同じことをすると、それは完全に合法であり、責任を持った金融政策の運用となるのだ」。


説得力のある言葉だ。新しい富の裏付けなしに発行される貨幣と偽金の境目がどこにあるのか、考えさせられる。しかし、問題はこれから起こることだとポールさんはおっしゃる。


「連銀が生み出した新しいお金は現在銀行の金庫で眠っており、貸し借りに安全な環境が訪れるのを待っている。ひとたびその環境が整い、市場にこの大量のお金が流れ込めば、私たちはかつて経験したことがないほどの物価の上昇に見舞われるだろう」。


問題はここだろう。大量のお金が出動を待って待機している。お金は臆病だから未だ銀行の金庫にいる。しかし、一旦、「みんなで渡れば怖くない」みたいな状況になると一気に赤信号でも渡り始める。


さて、ポールさんの心配は当たるのか。