イングランドで鳥の集団死が見つかった。
イタズラか、はたまた鳥インフルエンザか、と心配された模様だが、解剖の結果、「発酵した果実を食べたため、酔っ払って衝突し、墜落したことが死因」と断定されたらしい。鳥にしてみれば、どうして思う通りに飛べないのか、最後まで不思議だったに違いない。
そんなニュースから、お酒にまつわる諺が気になり始め、結局、インターネットで調べることになってしまった。
「冷酒と親の意見は後できく」
「朝酒は門田を売っても飲め」
そうなんや、その通りなんや、という声が聞こえてきそうだが、下戸の私には実感が湧かない。ただ、冷酒にやられた、と二日酔いの頭を抱えて苦しそうに呟く友人や、一泊の温泉旅行で、翌朝ビールを頼んで美味そうに飲み干す友人の姿を思い出す。上戸は酒の苦しみも楽しみも味わえるということだ。ちょっと羨ましい。
更に調べていくと、こんな諺が出てきた。
「下戸の建てた蔵はない」
上戸は良く働く。しかも、交際上手なので出世が早い、という意味なんだそうだが、ここまで言い切るのは如何なものか。下戸より上戸が多いから、絶対人数では上戸の成功者の方が多いだろうが、下戸に対する上目線には違和感がある。しかし、上戸は未だあき足らず、こんなことまで言う。
「お神酒の上がらぬ神はない」
確かに、神様にはお酒をお供えするから嘘ではないが、これはどう考えても神様を上戸の強力サポーターにしてしまおうという魂胆が見え見えではないか。又、神様だってお酒が好きなんだから、われわれ上戸も酒を飲むのが自然・・・みたいな一体感を神様に持つのは不遜だろう。
(続く)