伊那食品工業という会社が伊那市にある。


ボルネオ7番のブログ-かんてんぱぱガーデン
(敷地内にある緑鮮やかな「かんてんぱぱガーデン」)


仙丈ケ岳とは直接関係無いが、同級生のM柴が「素晴らしい会社なんや」と、伊那に到着するなり連れて行ってくれた。「寒天」を製造販売している会社とのことだが、食品だけではなく、医療、バイオ、介護食まで市場を開拓し、1958年の会社設立から48期連続で増収増員増益を達成したという優良会社らしい。


ただ、M柴が言うには、会社の業績だけではなく、経営方針がユニークで素晴らしいんだという。そう言ってM柴が手渡してくれた本がこれ。「いい会社をつくりましょう」、著者は同社を引っ張ってこられた塚越寛会長だ。


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やさしい言葉遣いで読みやすく、信州から東京に帰る電車の中で一気に読ませて頂いたが、成熟した市場や社会を迎えた今こそ、多くの示唆に富む考え方や提案があるように思った。いくつか紹介したい塚越会長の言葉があるのだが、いちばん印象に残ったのは次のものだ。



真の老舗とは、つぎの五つの項目を満たした企業のことだと思います。


一 無理な成長をしない。

二 安いというだけで仕入先を変えない。

三 人員整理をしない。

四 新しくより良い生産方法や材料を常に取り入れていく。

五 どうしたらお客様に喜んでいただけるかという思いを常に持ち続ける。


モノがあふれている現在、すべての企業が老舗のような経営を行えば、私たちの暮らす環境はずいぶんと快適で平和になることでしょう。



どうだろうか。塚越会長が何度か口にしておられるが、社員の幸福を通して社会に貢献するという目標を達成し続けるには、会社の規模や利益を拡大するだけでは無理だと言うことか。大いに考えさせられる言葉だと思う。