今日はお休みを頂き、これから信州へと向かう。


明日、学生時代一緒にラグビーをしていた同級生と仙丈ケ岳に登ることになっているのだが、山のことを調べている内に、山が出てくる諺が沢山あることを知った。日本には山が多く、昔から生活に欠かせない存在だったのだろう。


興味を惹かれた諺にこういうのがあった。

「山師は山で果て、川師は川で果てる」


山師というと詐欺師のように聞こえるが、元々は鉱脈の発見や鑑定、鉱石の採掘偉業を請け負う人をいったようだ。これに対し、川師というのは河川の修築などを請け負う人とのこと。いずれも「その道の専門家」という意味合いで登場している。


そして、この諺の意味だが、「熟練者は自分の技能に驕りたかぶるため、案外、その技能がわざわいして失敗することがある」ということらしい。


最近の流通の変化を聞くにつれ、そういうこともあり得るかな、という気持になってくる。ランドセルを一番売るのは今やイオンで、そのシェア20%とか。又、水着の販売も百貨店ではなく量販店が主力のようだ。コンビニがストッキングを販売していると聞いて驚いていたが、最近はドラッグストアの取扱いが急増しているらしい。そして、靴下を日本で一番沢山売っているのはしまむらだ。


業態だけではなく、業界の壁を超えて流通が変化する。それを消費者が支持したとたん、それが紛れもない「現実」となり、過去の事実は過去のものとなる。だから、場合によっては、過去の成功体験が見通しを誤らせる原因にもなるのかなと思う。


山が出てくる諺に、もう一つ、印象に残るものがあった。

「山に蛤を求む」


元々は、海で取れる蛤を山で求められる訳がない、方法を誤ると失敗するぞ、という戒めの諺のようだが、ひょっとすると、「山に蛤を求む」が現実となるような、大胆で意表を突く変化があるかも知れないなと思う。お釈迦様は諸行無常を説かれたが、どうも最近はこれがスピードアップしているようだ。