著者の大原 浩さんとは面識がある。
同志社大学のご卒業で、ある会合で向かい合わせに座った。いかつい顔をされているが、笑うとこれが人懐っこい。又、語り口は柔らかいのに、おっしゃることには一本筋が通っている。大いに興味をそそられ、本を買わせて頂いた。
銀座の投資家が、と書いておれらるが、経済をどこから見るか、どう見るかで日本の将来像も人により大きく異なってくる。読み始めて最初に、なるほど、と感じさせられたのは米国の見方だ。
大原さんは「意外に踏ん張る米国」と書いておられるが、米国の人口は1950年の1億5000万人から2006年には3億人を超えるまで増えており、それが2050年には4億人に達する見込みなのだという。人口が増えるということはマーケットが大きくなるということだ。
更に、15才から64才までの生産年齢人口で2000年から2050年までの変化を見ると、欧州は21%減少、中国も10%減少するのに、米国は37%の増加が見込まれるのだそうだ。そういう米国のことを、大原さんは「発展途上国」とおっしゃる。思わず頷いてしまった。
視点がユニークで、持ち出される数字に現実味があるので説得力がある。大いに勉強させてもらった。
