サマセット・モームの「人間の絆」に出てくる逸話が紹介されていた。
フィリップ(注:主人公)はある東方の王様の話を思い出した。人類の歴史を知りたいと望み、ある賢者に500巻の書物を運ばせた。だが国事で多忙な王は、賢者に要約するように命じた。
20年後、賢者は王の元に歴史を僅か50巻にまとめて持参した。だが王は、50巻のような大部なものを読破するには年を取り過ぎていたので、賢者にさらに縮めるよう命じた。
20年後に白髪の老人となった賢者は、王の求める知識の詰まった一冊の書物を持参した。だが、王は既に死の床にあり、一冊すら読むのが困難であったため、賢者は人間の歩みを一行にまとめて王に伝えた。
「人は生まれ、苦しみ、そして死ぬ」。
見事な要約!(笑)
あまりにあからさま過ぎて、却って笑い出しそうになる爽快感を伴うと思うが如何?この大原則に例外は無いのだから、やはり生き方だけは各々が好きに決めるべきだ。