三女が、「これ、面白いよ」と置いていったDVD。

タイトルは「モンスター上司」、原題は「HORRIBLE BOSSES」とあるから、どうしようもない最悪の上司という意味だろう。


主役は三人の男性で、各々、ひどい上司に悩んでいる。

一人は昇進をチラつかせてこき使うパワハラ上司、

一人は犯罪歴を咎めながらセックスを迫るセクハラ上司、

一人は父親の死で突然社長になってしまったクスリ中毒のバカハラ上司。

最初は不満を言い合っていた三人だが、あまりのひどさに堪忍袋の緒が切れ、ついに、三人の上司の殺人計画を立てる。もちろん、そういう筋書きのコメディーだ。


主役の三人は知らない俳優だし、どうせマイナーな映画だろうと気楽に観ていたのだが、突然、大物俳優が出てきた。なんと、パワハラ上司はケビン・スペイシーで、突然亡くなってしまうバカハラ上司の父親はドナルド・サザーランドではないか。


ボルネオ7番のブログ-モンスター上司


その後も、セクハラ上司を見ていて「誰かに似てる・・・」、バカハラ上司には「この人も見たことがあるような・・・」、三人が殺人を相談する、ちょっと怪しげな殺人コンサルタントには「この俳優、ひょっとして・・・」と、ストーリーより「これ誰やねん」という推理の方が楽しくなってきた。


結局、エンディングロールで「やっぱり!」と深く頷くことになったのだが、セクハラ上司はジェニファー・アニストン、殺人コンサルタントはジェイミー・フォックス、そして最後まで100%自信を持って言い切れなかったバカハラ上司の俳優はコリン・ファレルだったのである。


主役三人のギャラより脇役たちのギャラの方が高そうだが、こういう主役を張れる俳優たちが脇役、しかもコメディーの三枚目役を引き受けた理由は何なんだろう。お金か、それとも、どんな役であろうが完璧に演じて見せるという役者魂か。


直接聞いてみないと分からないが、コリン・ファレルの「怪演」を思い起こすと、自分が演じるとどうなるか、という「好奇心」が一番大きかったのではないかと私は思う。