センセーショナルなタイトルだが、中身はまともで論理的。
「ミスター円」と呼ばれた榊原英資さんの著書。
先進国の経済が低成長時代に入り、アメリカが築いてきた金融帝国も崩壊したと著者は言う。これを以って、近大資本主義は終焉したと思われるが、まだ、中国やインドが世界経済をリードするには力不足が明らかで、世界経済はこれから牽引者不在の長い「移行期」に入ると説く。
あながち脅しと思えないのは、EUでは企業ならぬ国家の倒産が不安視され、その不安から中国やインドに流れていた先進国の投資が止まったり、引き揚げたりし始めると、欧米だけではなく新興国も巻き込んだ地盤沈下が始まるからだ。
静かに読めるが、じわじわと心拍数が上がってくるように感じられる・・・そんな本だと思う。
