「ヴィーナスの誕生」と言えば、ボッティチェリの作品が有名だ。


ボルネオ7番のブログ-ボッティチェリ



1483年頃に描かれた絵で、ギリシャ神話に出てくる女神ヴィーナスの誕生がテーマだ。時はルネッサンス、今でこそ健全な宗教画にしか見えない「ヴィーナスの誕生」も、当時の人々からすれば、風にたなびく髪も、白く透き通るような肌も、そしてヴィーナスが見せる恥じらいも、ドキドキするほど新鮮なものであったに違いない。


そして、それから約400年後の1863年に、カバネルというフランス人の画家が「ヴィーナスの誕生」を描いている。初めてその絵を見たときは、あまりの妖艶さに驚き、しばらく絶句してしまった。


ボルネオ7番のブログ-カバネル


神話をこんなに生々しく描いても良いのだろうか、と考え込んでしまったが、その内、「これは神話を利用したのかな?」と思い始め、「要するに神話は女性の裸体を描くための言い訳」と確信するに至った。


いくら、ヴィーナスが海から生まれたと言っても、この浮かび方は不自然だし、天使も無理やり登場させた感じがする。カバネルはどうしても美しい女性の裸体を描きたかったのだ。そして、そういう絵を求めている人がどんな時代にも必ずいるのだ。


この絵は誰が買ったか?

解説書には「ナポレオン三世」とあった。