OB会報が届いた。
表紙は昨年12月、大学選手権2回戦で帝京大と戦ったときのものだ。逆転負けの悔しさが伝わってくる写真で、しばし見入ってしまった。
試合の後、OB会主催で激励会(残念会)を催した。ファンクラブの方々やご父兄、校友の皆さんが多数参加下さり、京都から夜行バスで応援にきたという学生たちも参加していた。
そこに、帝京大と戦ったばかりの現役たちと指導陣が入ってきた。自然に大きな拍手が湧き、「良くやった!」「ええ試合やったぞ!」「胸を張れ!」という声が掛かる。敗れたとは言え、同志社は後半37分まで帝京大にリードし、大学王者を文字通り崖っぷちまで追い詰めていたのだ。
だから会場には、敗戦ではあるがそれを大健闘と受け止め、現役や指導陣を温かく迎えようではないかという配慮が満ちていたように思う。ところが、挨拶に立った宮本監督の言葉に空気が一変する。宮本監督はこう語ったのだ。
「学生たちに勝たせてやる、大学日本一にしてやる、と約束したのです。そう約束して厳しい練習をさせてきました。しかし、今日、帝京に勝たせてやることができなかった。学生たちに申し訳ない。これは私の責任です」
会場は一瞬静寂に包まれ、参加者の目は涙を流しながらそう語る宮本監督に釘付けとなった。しばらくは誰も声を発することができず、そして割れんばかりの大きな拍手が湧いた。私も、私の回りにも泣いている人が多くいた。
そうだ、同志社ラグビー部の目標はあくまでも日本一になることだったのだ。そして、それを実現できなかった理由を宮本監督は環境やチームに求めず、ただ一身に自らの責任として負おうとしている。何と潔く、現役たちへの愛情に満ちた姿勢なのか。会場は温かな空気で満ち、より一層深い感動を与えられた参加者が顔を見合わせながら微笑み合うのが見えた。
その同志社ラグビー部が活動を再開している。
日本一に勝る喜びはないが、先ずは、昨年同様、観る人に感動を与えるチームであって欲しいと切に望む。
