御茶ノ水にある取引先を訪ねた帰り、湯島聖堂に立ち寄った。
東京に来て34年になるが、ここを訪れるのは初めて。孔子が祀られているということ以外、何も知らなかったが、徳川五代将軍の綱吉が儒学の振興を図るため、元禄3年(1690)に創建した聖堂とのこと。それから約100年経った寛政9年(1797)、幕府直轄学校である「昌平坂学問所」がここに開設されたのだという。
孔子が祀られているのは大成殿(たいせいでん)という建物で、正面の手前にある杏壇門(きょうだんもん)から眺めるとなかなか厳かな佇まい。
大成殿の屋根には一対のしゃちほこが据えられているが、これはシャチというより潮を吹き上げるクジラか。
又、屋根の上から来訪者を厳しくチェックしている狛犬(?)は迫力があって目を奪われる。
湯島聖堂は明治に入ると新政府の所轄するところとなり、明治5年(1872)に東京師範学校、同7年(1874)には東京女子師範学校が置かれた。これらの学校は各々高等師範学校に昇格したのち、現在の筑波大学、御茶の水女子大学へと発展する。学問とは深い縁のある聖堂なのだ。多くの絵馬がそれを物語る。
そして、いよいよ孔子の登場。
教養と知性が溢れる穏やかな表情。静かな庭を散策されているようにも見える。
傍らには孔子の言葉が・・・。
「教え有りて 類無し」
人に元々差がある訳ではない、教育でどうにでもなるのだ、という意味か。短い言葉で本質を突くと力がある。
これに対抗して何か名言を、と思ったが・・・
「有欲無智」
意欲はあっても智恵がない。
お粗末でした('-^*)/





