先週の土曜日、娘たちがやってきた。
久し振りに大人数の夕食だが、こういう時はピザが良い。
一枚食べている間に次の一枚を焼く。なんか、自転車操業っぽいところも我が家には合う(笑)
昔よく出張で訪問したイタリアに面白いピザ屋さんがあった。テーブルに座ると飲み物の注文だけを取りに来る。料理の注文はしなくて良いのかなと思っていると、飲み物と一緒に円形のまな板に乗せられたピザが運ばれてくる。
乾杯してそのピザを平らげた頃、2枚目のピザがやはり円形のまな板に乗せられて運ばれてくる。1枚目とは違うピザなのだが、1枚目のまな板の上に重ねて置かれる。その2枚目のピザを食べ終わる頃、3枚目のピザとまな板がやってきて・・・そう、どんどん異なるピザがまな板と共にやってきて、テーブルにはまな板が重なっていくという仕組みなのだ。日本でいうと、「わんこ蕎麦」スタイルか。
やがて、テーブルに円形のまな板が5枚重なったところで、イタリア人の友人が「バスタ(もういい)」とウェイターに告げ、食事が終わる。聞けば、毎日6種類のピザが準備されていて、ストップを掛けるまで次々と運ばれてくるそうだ。ピザ好きには好評で、しかも案外回転が早くて、お店も儲かるらしい。代金の計算もまな板を数えれば直ぐにできる。
(2枚目は・・って僕のことじゃないっすよ・・笑・・ソーセージが主役)
ピザが生れたのはナポリで、元々は貧しい人々の食べものだったと聞く。そのピザがナポリからイタリア全土に広がった理由の一つに「マルゲリータ」があるらしい。マルゲリータは19世紀後半に実在したイタリア王妃の名前で、イタリア国旗の色合い(緑、白、赤)に似たこのピザを大いに好んだらしい。ピザは王妃により市民権を得たのだ。
しかし、マルゲリータ王妃は自分の名がピザの名で残ることを想像したであろうか。偉くなったら、好物の公表にも気を使った方が良さそうだ。因みに、ロシア料理の「ボルシチ」が「ボルネオ7番(しちばん)」から来たという説があるが、これは真っ赤な嘘である(笑)
説と言えば、ピザの語源にもいろんな説がある。
●古代ドイツ語の「ひと口」 bizzo
●イタリア語の「引っ張る」 pizzicare
●古代ギリシャ語の「投げる」 pissa
●ラテン語の「パンの焦げ」 picea
●ラテン語の「平につぶす」 pinsa
どれもこれも尤もらしいが、漢字で書くなら「否挫」というのはどうか。
「くじけるな!」という当て字だが、ナポリの貧しい民はきっと明日を信じて食べていたに違いない。




