塩野七生さんは、「十字軍物語」でさまざまな「男」を描く。
読み進む内に、なんとなく、塩野七生さんの好みが分かってくる。彼女が好きなのは、まさに人と時代を動かしたリーダー達だ。では、そのリーダーとはどういう人達か。
聖人君子ではなさそうだ。かと言って、不良ではない。
勇気があるが、向こう見ずではなく、智恵と冷静さを兼ね備える。
容姿については多く語られないが、イェルサレムをイスラムに明け渡してしまうルジニャンというイェルサレム王のことを、たびたび、「美男子であること以外、何の取り柄もない男」と酷評しておられるので、単なる面食いではなさそうだ(笑)
そんなことを考えていたら、阪急百貨店の初代社長を務められたという清水 雅さんの言葉が出てきた。「悪いことのできない人より、悪いことができて、悪いことをしない人の方が、人がついてきて成功する」。
なかなか鋭い分析だと思うが、塩野七生さんがこれを聞いたら、「悪いことをしないと言うより、その人がすると悪いことのように思えない人」と訂正されるかも(笑)
多くの男に慕われたが、女性にもモテモテで、多くの愛人がいたとか。
決して美男子ではなかったと聞くと、ちょっと嬉しくなる(笑)
